茨城県の主要河川概要

1.大北川

大北川は,その源を里美村三鈷室山に発し,高萩市北西部の上君田,下君田,横川を東流し,木皿川,花園川等の支川を合わせ,JR常磐線と国道6号を横断した後,北茨城市磯原地先において太平洋に注ぐ長さ32.3km,流域面積194.2k㎡の県内最大の二級河川であり,流域の関係市町村は,高萩市,北茨城市,里美村で,流域内人口は約1万7千人です。
 流域は,約4割が山林で,耕地は約1割。上流域はほとんどが山林で,中流域の渓谷を過ぎると農耕地が広がっています。下流域は住宅や工業団地がほとんどを占め,北茨城市の中心市街地を形成しています。

主な生息魚種は,コイ,フナ,ウナギ,ワカサギ,ウグイ,アユ,オイカワ,ハゼ,ヤマメ,イワナです。

茨城県土木部河川課HP改変

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2.久慈川

久慈川は,その源を福島県・栃木県・茨城県の境界に位置する八溝山(標高 1,022m)に発し,福島県の山間部を北東に流れた後,南流し,八溝山地と阿武隈山地との間の谷底平野を流れて茨城県に入り,山間狭窄部の奥久慈渓谷を経て,沖積平地を下り,山田川,里川等を合わせ太平洋に注ぐ長さ 124km,流域面積 1,490 k㎡の一級河川です。

流域は,山地が約 87%,水田・畑地が約 12%,宅地等が約 1%となっています。

主な生息魚種は,コイ,フナ,ウナギ,ウグイ,アユ,オイカワ,ハゼ,ヤマメ,イワナ,サクラマスです。

国土交通省河川局資料改変

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3.那珂川

那珂川は,その源を栃木県那須郡の那須岳(標高1,915m)に発する長さ1,485km、流域面積約3,270 k㎡におよぶ一級河川です。 茨城県に入ってからは,緒川,藤井川,桜川を合流し,さらに河口付近において涸沼川が合流して,太平洋に注いでいます。  

那珂川流域は,茨城県,栃木県およびその一部は福島県にまたがり,その土地利用は宅地が10%,田畑が39%で,山林が51%の割合になっています。

主な生息魚種は,コイ,フナ,ウナギ,ワカサギ,エビ,ウグイ,ニゴイ,アユ,オイカワ,ボラ,ハゼ,カジカ,ヤマメ,イワナ,サクラマスです。                        

常陸河川国道事務所資料改変

 

4.利根川

日本最大の流域面積と,日本第2位の長さをもつ利根川。その流域は,群馬,栃木,茨城,埼玉,千葉,東京の15県にわたります。利根川の流域面積は約16,840k㎡(日本の国土の4.5%)です。利根川の長さはおよそ322km,日本では信濃川に次いで2番目の長さです。流域人口は約1,309万人で,日本の総人口の約1/10にあたります。

現在の利根川の流れになったのは,江戸時代です。徳川家康は,天正18年(1590),小さな漁村であった江戸に移ると,ここに大きな城下町を建設するため,当時,東京湾に流れ込んで頻繁に洪水を起こしていた利根川の流れを,現在の千葉県銚子市に人工的に変える大工事を行いました。これが有名な利根川の東遷事業(1590-1669)と呼ばれる事業です。

茨城県内の利根川に生息する主な魚種は,コイ,フナ,ワカサギ,エビ,ヒガイ,タナゴ,ウナギ,ウグイ,ニゴイ,ドジョウ,ナマズ,アユ,オイカワ,ボラ,モツゴです。

国土交通省利根川下流河川事務所HP改変

5.鬼怒川

鬼怒川は,栃木県と群馬県の境にある「鬼怒沼」を水源とし,茨城県守谷市において利根川に合流しています。源流部は,標高2500mの渓谷地形になっていますが,栃木県日光市で大谷川と合流した後は,川幅が広がり穏やかな流れになっています。長さは176.7kmで,流域面積は1,760k㎡です

茨城県の鬼怒川での主な生息魚種は,コイ,フナ,ヒガイ,タナゴ,モツゴ,ウナギ,ウグイ,ニゴイ,ドジョウ,ナマズ,アユ,オイカワ,ボラです。

国土交通省利根川上流河川事務所HP改変

 

6.小貝川

小貝川は,栃木県那須烏山市の「小貝ヶ池」を水源とし,茨城県利根町で利根川に合流しています。源流部は,山深い鬼怒川と異なり,平野部にあり,小貝川の流れは,全体を通して 非常に穏やかです。長さは111.8kmで,流域面積は1,043k㎡です。

小貝川での主な生息魚種は,コイ,フナ,ヒガイ,タナゴ,モツゴ,ウナギ,ウグイ,ニゴイ,ドジョウ,ナマズ,オイカワ,ボラです。

国土交通省利根川上流河川事務所HP改変

7.新利根川

新利根川は,茨城県南部,稲敷市などを流れる川で,江戸幕府が寛文2年から6年(1662年~1666年)に,利根川下流(佐原地域等)の洪水防止と印旛沼,手賀沼周辺の干拓のために開削した人工河川です。小貝川が利根川に合流する利根町押付から始まり,稲敷市上須田押堀霞ヶ浦に注ぎます。長さは33キロメートル,流域面積は184k㎡です。

新利根川の主な生息魚種は,コイ,フナ,ワカサギ,タナゴ,エビ,ドジョウ,ウナギです。

関東農政局新利根川沿岸農業水利事業所資料を改変

 

8.桜川

桜川は,桜川市鍬柄山に源を発する県西地方最大の県管理河川で,流域面積約350 k,長さは約64キロメートルを有し霞ヶ浦に注いでいます

主な生息魚種は,アユ,エビ,ニゴイ,オイカワ,ハゼ,モロコ,コイ,フナ,ワカサギです

茨城県筑西土木事務所河川整備課資料改変

 

9.牛久沼

牛久沼は,茨城県南部に位置し,本県において霞ヶ浦,涸沼に次ぐ大きさの湖です。小貝川の堆積作用により谷田川及び西谷田川が堰き止められて形成された,平均水深1mの浅い湖です。

牛久沼は,古くから農業用水や漁場として利用される他,近年では釣り等のレクリエーションの場,憩いの場,自然観察の場としても親しまれています。

主な生息魚種は,コイ,フナ,ウナギ,ワカサギ,エビ,モロコ,タナゴ,モツゴ,オイカワです。

茨城県霞ケ浦環境科学センターHP改変

 

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